■田川寿美が新曲「悲しいめぐり逢い」を5月29日発売。発売前にカラオケスナックの一日ママを務め、新曲を披露。
今年でデビュー33年目を迎えた演歌歌手・田川寿美(48)が、5月29日に日本コロムビアから39枚目のニューシングル「悲しいめぐり逢い」を発売するのに先がけて27日、東京・練馬区の「カラオケステージ響」でカラオケスナックの一日ママを務めた。今度の新曲は、交際歴のある大人の男女が、長い年月を経て再会するが、もう昔には戻れない、思い出だけが過ぎていくだけという悲しい出逢いを描いたドラマチックな作品だ。
前作「下田の椿」(昨年5月31日発売)と同じ作詩、作曲、編曲で、田川が長年にわたって師事しているヒットメーカー・幸耕平氏が作曲。作詩は、西城秀樹の「傷だらけのローラ」やチェリッシュの「てんとう虫のサンバ」などのヒットで知られる、さいとう大三氏、そして編曲は、演歌・歌謡曲シーンでは斬新なアレンジで注目を集めている坂本昌之氏が手がけた。
演奏面では、バークリー音楽大学出身で、様々なアーティストのライブやレコーディングに参加している遠山哲朗氏が奏でるガットギターをフィーチャーし、いままでの田川寿美の世界とは趣を異にしたポップス調の歌謡曲だ。
この日は、タイトルにもある「めぐり逢い」のイメージに合わせて、大人の男女のいろいろな出逢いが生まれる場所として、小竹向原にある同店で一日ママを務めることになったもので、「私は港演歌が大好きですが、今回の歌は、現実を生きる男女の歌世界になっています。新しい演歌のスタイルの1ページになればいいなと思ってスタッフの皆さん、作詩、作曲、編曲の先生方が作ってくださったので、私にとっても新たな扉が開くといいかなと思っている1曲です」とあいさつ。
そんな新たな挑戦となる新曲「悲しいめぐり逢い」と、故恩師・鈴木淳氏が作曲して2010年に発売されたカップリング曲「北の港駅」の2曲を披露し、「今回の衣装は、京都の友禅作家・千地泰弘(ちぢ・やすひろ)さんが作ってくださったのですが、古典ではなくてモダンな感じで、稲妻が走っていて、赤と黒のコントラストで印象に残るような個性的な柄の着物になっています。ヘアスタイルも三つ編みにして、ちょっと可愛っこぶりっています(笑)」と、衣装のほうでも新たなこだわりを見せた。
また、新曲「悲しいめぐり逢い」をイメージしたノンアルコールカクテルを詰めかけた報道陣全員に振る舞い、あざやかなブルー色のカクテルを口に含みながら田川は「『悲しいめぐり逢い』は大人の歌で、40代、50代の人が過去に別れた人と再会することで、また人生ひとめぐりしてきて、大人になったらどんどんピュアで素直な気持ちになっていく気がするんですね。だからこのブルーは、心の清らかさをイメージしているのでは…」と解説し、自身の感想は「甘くて美味しい。キュンとするわ」と笑顔を見せた。
最後に「ちょっぴりせつない大人のロマンスになっている歌ですが、人生って悲しい出逢いの前にはきっとうれしい出逢いだったはずなので、これからもこの歌を通してたくさんの方とうれしい、楽しいめぐり逢いを奏でていきたい」と話していた。
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