■丘みどりが復帰後初のリサイタルを東京・新宿文化センターで開催。ステージに復帰できた喜びと感謝をこめて全21曲熱唱
昨年、デビュー15周年を迎え、今年7月21日に発売した最新シングル「みどりのケセラセラ」(発売・キングレコード)がロングセラー中の演歌歌手・丘みどり(37)が13日、東京・新宿区の新宿文化センターで「丘みどり リサイタル15周年+1~演魅vol.3~」と銘打ったリサイタルを開いた。

同リサイタルは、昨年の15周年アニバーサリーを記念して同年8月24日のデビュー記念日に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため延期。今年初めに2021年中に必ず開催することを公式サイト上でファンに宣言し、この日、実現することになったもの。
今年5月に一般男性と結婚し、10月4日に第一子となる女児を出産したことを自身のブログで発表。その出産のために半年間、歌手活動を休止し、今回は復帰後初となるリサイタルで、「昨年開催できなかった15周年リサイタルを今年開催できることは、本当にうれしく思っています。私は半年間、産休に入っていたため今日が復帰コンサートになるので、皆さんの前で歌える、またステージに帰ってこられた喜びと感謝の気持ちをこめて精いっぱい務めさせていただきます」とニッコリ。
これまで以上に歌える喜びを噛みしめながら「お休みしている期間にまたステージに戻ってこられるのかという不安がありましたし、ずっと歌ったり踊ったりしていなかった時間があったので、最初のお稽古は、息が最後まで上がってしまって歌えなかったりして大変でした。そこからしっかりと1カ月ぐらいお稽古を積んでこの舞台に臨むので、今日は私にとってはチャレンジのステージです。ものすごく緊張はするんですけれど、楽しみのほうが大きいです」と大張り切り。

約1000人の熱烈なファンが詰めかける中、歌手になる夢を描いた子ども時代の映像から始まり、来年1月26日発売のニューシングル「雪陽炎(ゆきかげろう)」のカップリング曲で、今回のリサイタルのために作った「Rebirth(リバース)」を歌った後、「このステージに帰ってこられたのは、お休みの間も忘れることなくずっとずっと熱く応援してくださっているファンの皆さん、そして、いつも支えてくれるスタッフの皆さん、そして、私の夢を、背中を教えくれる家族、そんな皆さんの協力で私はまたこうしてステージの上に立つことができます。その喜びと感謝の気持ちをこめて、今日は『いままでの中で一番このリサイタルがよかった』と言っていただけるよう最後まで精いっぱい務めさせていただきます」とあいさつし、オリジナルヒット作品から「佐渡の夕笛」「鳰の湖」、俳優・三田村邦彦(68)とデュエットで「あなたと、君と」などを歌唱。

続いて民謡ナンバーから「相馬盆唄」「真室川音頭」、昭和のヒット曲カバーから平原綾香の「Jupiter」、中島みゆきの「地上の星」などを披露。
後半は「演魅」と題して、演じて魅せる「幽玄組曲」を、三田村邦彦の朗読「雪女郎」を交えて「花月夜」「白山雪舞い」「霧の川」「雪陽炎」の4曲を熱唱&熱演。そして、終盤は「伊那のふる里」「みどりのケセラセラ」など全21曲を熱唱し、最後まで客席を楽しませた。
出産は「想像の100倍ぐらい大変でした」と感想を述べ、待望の第一子誕生に「助産師さんから『丘さんの子どもだから声が大きいですね』と言われるくらい声が大きくて、歌手の素質? あると思います。親バカです(笑)」と笑顔を見せた。
今度の新曲「雪陽炎」については「来年1年、勝負したいと思える歌に出合えたので、頑張っていこうという熱い思いに燃えています。ここから『丘みどり第二章』の始まりです」とヒットに意欲を燃やしていた。
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